亡国のイージス 福井晴敏 著 感想２

こないだの感想の続き。
少しずつ書いてるとけっこう書きたいことわかる。
以下、ネタバレ含みます。

ヨンファが乗りこんでくるあたりまで読みました。
ああ、きたね。不穏な空気が艦の中へ。
そこまでの話の中ですごく印象に残る文がありました。

この世界には自分には触れられないものが多すぎるんだと仙石は思った。
目の前にあっても、わかったつもりになっていても、その本質には近づけない。

これはなんというか、ずしんとくるものがあります。
本の中に限定したものでないですよね、これは。
世の中はわからないものだらけです。本当に。
その「わかったつもりになっても」って部分がね、いたいです。

読んだ部分は如月と仙石、田所といった三人の交流が描かれるすごく良い場面が多いのです。三人歩くところと、如月が筆を買うところがすごく好きです。「任務」、「掟」から人と間をおこうとする如月が己の中で葛藤しているところがまた読みごたえがあります。

とりあえずテスト勉強をし、その合間に読みます。