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ペーパーバックをかたわらに

主に、対未来自分に向けて、つらつら書きます。 ぺーバーバック=文庫本という扱いをしてます。 最近は、電子書籍がメインになってます。

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『レンタルフルムーン』
瀬那和章 著
アスキー・メディアワークス発行 
2009/6/10

本屋で見かけたときに、衝動買い。
同著者のunderシリーズも読んでいるので、どんなものかと。(意味もなく偉そうっすね)
じゃあ、作品中に出てきた評価基準でレビューをば。

ストーリー 80
キャラクター 80
オリジナリティ 60
文章力 50
台詞回し 50
世界観 70

百点満点で。
僕の評価基準を一つ加えると……

期待度 80

って感じ。
話の大筋は、『天外レトロジカル』にちょろっと似ている。
世界を管理する存在がいて、それに業務委託される形で主人公たちが巻き込まれて、任務をこなしていく。それをしないと、世界が危機に陥ります……的なところが。

キャラクターは、女の子が可愛く、主人公は感情移入しやすいように描かれています。それにしても、電撃って小動物系好きですよね。
メイン以外も、頭に残りやすいように描かれ、なおかつ数がちょうどいいので、覚えやすいです。

『本』という小細工が様々に使われたり、ありがちな話だけど、ほのぼのとしているところ、主人公の教訓や家族設定など、オリジナリティも感じました。

台詞回しと文章力は、緊迫したシーンで、その例えはどうなの?っていう謀っているようで、少々気分が削がれる箇所も。
あと、脱字が一箇所。

世界観も、ほんわかしていて、良いです。

――で。
何が驚いたって、これ、under書いた人か?と。
どこか陰鬱で、キャラクターもどこか年齢高めで、暗い影を背負っていることが多い作品のunder。
台詞回しもやや十台前半には、どうなの?って所もあったんですが、『レンタルフルムーン』は、全般向けな感じです。
陰でどこかうす寒いunderに比べ、『レンタルフルムーン』は、暖かい感じです。
同じ著者でも、これだけ同じ香りがしないのは、新鮮だし、これからが楽しみです。

最近は、ライトノベルでも、なかなかに対象が限定されるような描き方、冒頭から読みにくく、読む気が失せるものが増えてきた気がします。
その中で、この作品は読みやすかったです。
ちなみに、『デュラララ!!』の新刊も読んだので、近いうちにupできればなぁ……。
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『ゆれる』 西川美和著 ポプラ社

映画が先に出来て、それが小説になった作品です。
僕は、映画を先に見ていたので、ストーリーは知っていました。
ですが、小説は、登場人物の語りで構成されているので、映画とはまた違った楽しみ方ができます。
僕は、この小説は、映画の中の登場人物の心理を描いた説明書……ではなく、その中の一つにすぎないと捉えました。
映画では、俳優の顔、仕草、情景描写から、口では説明できないほどのたくさんの真理が渦巻いています。
小説の語り、というのは、あくまでも登場人物が自分で考えていることを語ったものです。
つまり、本人にも気付かないことや感情も様々に隠されているわけです。普通の社会なら、それが自然に表情に出てしまったりしまいますよね。
ただし、小説の語りでは、自分が認識している自分しか表せられない。
だからこそ、この本は映画を本にした中の一形態にすぎないと思ったんです。

――感想――
人は、見たいものを見て、自分の信じたい現実を信じてしまう、ということを表している気がしました。
その対象が、小説の中で表現されている『藪の中』という、はっきりわからないものだけに、その傾向は強くなってしまう。
だから曖昧なものを確固たるものと信じ、冷静になってくると実は違ったんじゃないかと疑いすらもってくる。
一つの事実なのに、人の目を介すると、全く別モノの事実となることもある。
そういったことを思わず考えてしまいました。
あまりにも一般論で申し訳ないですが。

あらすじは、ストーリーを知らない方が読んでしまっては、つまらなくなってしまうので伏せさせていただきます。

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『メシアの処方箋』
機本伸司著 
ハルキ文庫

読破致しました。

話の舞台は、近未来。
ヒマラヤにある氷河湖が決壊し、現れたのは一つの舟。
その舟の中からは、五千年前のものと思われる木簡がたくさん出てきて……これは方舟ではないかと大騒ぎになる中、焦点となったのは、木簡に描かれた蓮華模様だった。
と、まぁ、歴史ものかと思われますが、実はその蓮華模様が、科学に絡んでくるんです。
絡むというか、話の主体は遺伝子系統の内容です。
あまり内容の詳細には言及しませんが、専門的用語も少し出ます。しかし、話が気になるので、すらすら読めます。
この辺で好き嫌いは別れそうですが、僕は好きです。

この本やクラスターエッジを見て、思ったのですが、最近『神様』を題材にする作品多いですね。いや、どんな作品であれ、何かしら神様について語るものは多いです。
シンクレティズムの激しい日本では、宗教ってもはやイベントのためのツールになっているような気さえしてきます。
ですが、それとは別に、自分の中に、宗教とも絡まない、超越した存在<神>というものをおぼろげに認識することもありますよね。
困ったときや、何かにすがりたいときに、「うう……神様!」って。
だからこそ、人は神について語りたくなる……のかな?
よくわかりません。いい加減ですね。

最近は、本を(なるべく)買わず、まだ読まずにとってあった(忘れていた)本や、図書館の本を読んでいます。
これから、どんどんばらばらなジャンルの本のレビューをしていこうと……思っています。
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