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ペーパーバックをかたわらに

主に、対未来自分に向けて、つらつら書きます。 ぺーバーバック=文庫本という扱いをしてます。 最近は、電子書籍がメインになってます。

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『クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス)
著西尾維新

 最初に僕の読書スタイルの説明をすると……
 僕は、一度気に入った作品があると、その著者の作品を全部読みたくなる――読まなければ気が済まない性格です。
 まあ、これは僕個人に限ったことではなく、よくあることだと思います。

 それを踏まえた上で、この本を読んだ感想としては…
「しまった。開けてしまった……」といったところ。
さながら、引越しの荷物を新しい部屋に全て収めなければならない、めんどうくささとほんの少しの楽しみ。い、いえ、けっして読むことが面倒だといっているわけではありません。(言ってる?)
 話が少し逸れました。とりあえず、『クビキリサイクル』はシリーズものの第一作だったのです。読んだ後に気がついて、ハッとしました。
  
 「僕」と玖渚の関係は、不自然だけど自然な(あるいは自然なはずなのに不自然な)関係に見えました。
事件が起きると同時にどんどんと読者を引き込んでいくストーリー展開。ストーリーと同時に「僕」の内面等少しずつ露になっていくのが、また面白いです。「天才」が一つのキーワードであり、天才ってなんだろう?とさえ考えさせられます。
 ストーリーは、離れ孤島での財閥のお屋敷が舞台。携帯も圏外(玖渚のは例外)であり、隔離された設定で事件は起きます。……というと、まるでクリスティーの「そして誰もいなくなった」みたいですよね。(まあ、あんなに人は死にませんが)
ですが、「どこかで読んだことのあるようなストーリー」感は全くなく、新鮮な感じがしました。
 
 なかなか長筆になってしまいました。春休みなんで、本を読む時間はたっぷりあって、シリーズものだし、続きが読みたくてしょうがない気持ちはあるのですが、如何せん僕は就活中です。だから、冒頭のような感想をもったのですが……とりあえず、は本屋に行って続きを大人買いしないように気をつけたいと思います。
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『バッカーノ!1931臨時急行編』 成田良悟著 電撃文庫2009
『バッカーノ!1931鈍行編』『バッカーノ!1931臨特急編』と『バッカーノ!1932』『バッカーノ!1933』の間の話らしいです。
(ドラマCDの特典に『回想編』に加筆されたものだそうです。)

ドラマCDはもっていないので、なんでシャーネがジャグジー達と行動するようになったのか、クレアと仲良くなってたか、謎だったのですっきりしました。
合いも変わらず、独特のキャラクター達が好き勝手に馬鹿騒ぎする様は読んでいて飽きません。
ラッドの過去や、バッカーノの最強?キャラクターのクレアの恋模様、喋り捲るグラハムに、久々(?)のレイチェルの新たな一面(女性らしい服装等)やシャーネの内面模様も描かれて、「臨時」という名のわりに内容は盛り沢山です。
ラストは、以前もこういう終わり方なかったっけ?と思いましたけど、面白いことに変わりはありません。

デュラララ!!も漫画化が決まったそうですね。
『ヴぁんぷ!』シリーズに、『デュラララ!!』シリーズ、『バッカーノ!』シリーズに『越佐大橋』シリーズ、『針山さん』シリーズとかなりシリーズものが多いですが、どれも独特の魅力があって面白い作品なので、頑張ってほしいです。
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『君のための物語』水鏡希人 著 電撃文庫2008
『静野さんとこの蒼緋』 水鏡希人 著 電撃文庫2009

二つ共同じ作者のライトのベルです。『君のための物語』は電撃小説大賞の金賞を受賞した作品でもあります。
まずは、『君のための物語』の感想から・・・
 不思議な印象の「彼」そして、小説家を目指す「私」の出会いから物語は始まります。どこか不思議なファンタジーであり、「私」の書く小説と物語は相まって、惹きつける魅力がこの作品にはあります。登場人物の主眼も「彼」と「私」なので、非常にすっきりとした印象を僕はもちました。
 対照的なのが、同じ作者ですが、『静野さんとこの蒼緋』。「蒼緋」と書いて「ふたご」と読みます。高校生の少年が突然同居することになったのが、高校生になるまでその存在を知ることがなかった(主人公が一方的に)双子の妹。その設定はとても、面白いのですが、なんだかその設定の背景が月並みな結果となってしまっています。登場人物も多いです。(学園もの?だからしょうがないのかもしれませんが)
主人公と妹であるヒロイン以外の登場人物の印象が薄いので、名前が一回紹介されても、台詞が続くと、誰が誰だかわからなくなります・・・。

登場人物の多さというと、バッカーノもそうですが、あれは登場人物一人ひとりが濃いので、台詞が続いても、誰が話しているのか明確なのですが。

「君のための物語」の作品の雰囲気がとても好印象だったので、同著者の新作である「静野さんとこの蒼緋」も買ったのですが、少し期待はずれという感が否めません。続きが出る上で多くの登場人物を出したのなら、もう少し全体を整えた形で二巻目以降を出してほしいと思います。
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